潮吹き
山さんは、地方に住んでいる人だった。私は都内に住んでいたので、専ら、山さんが都内に来たついでに会うことが多かった。会って、そのままラブホテル直行。
彼とする行為は、決して自分本意ではなく、私のことを、大切に、大切に、扱ってくれる、とても優しいものだった。
レイナを満足させたい、レイナを感じさせたい、レイナに気持ち良くなって貰いたい、
そういう、奉仕型の人だった。
そういえば、今までの男性って、どちらかというと、自分本意の、自分のしたいプレイを強要するタイプの人が、多かったかもしれない…。
なので、山さんの優しい行為は、私にとっても、とても心地よく、山さんと過ごす時間が、癒しの時間にもなっていた。
あとね、エッチの相性がいいか、と聞かれると、そうでもないんだけど…彼の指テクは、凄かった!すごく良かった!笑
ちなみに、エッチの相性って、何で決まるの?
この人でいけるかどうか、とか?
ちゃんと感じさせてくれるか、とか?
キスの仕方が上手い、とか?
私はね、結局はサイズ感、だと思うんだよなー笑
太さ、長さは、本当に人によって違う!あと、角度もね!笑
あ…少し話が脱線したので、戻します…。
山さんの指テク&舌テクで、私は初めて、潮を吹いてしまいました…。
よく、AVなんかで見たことあったけど、まさか、自分の体でも同じことができるとは!かなり驚きでした。
でもね、たぶん私、AV女優に負けないと思っちゃうぐらい、すごい勢いよく吹いちゃってました。
あれって、誰でもできる訳じゃないらしいんだけど…。今までも色々な人と、それなりに経験してきたつもりだったけど、あんなに吹かされたのは、本当に初めてでした。
なので、私は、山さんに、初めての快楽を教えてもらったことになるのかな?
あれね、潮吹くのって、実はすごく気持ちいいんだよー笑
今までも、もしかしたら、吹きたい感覚ってあったのかもしれないけど、なんとなく、ベッド汚しそうだし、もしかしたらおしっこなのかも…と思って、恥ずかしくて我慢しちゃってたのかもしれない。
同じような思い、している女性、意外と多い気がするんだけどねー。
告白
山さんから、告白されたのは、3回目ぐらいに、2人だけでデートした日。
「レイナちゃん、ユウトとまだ会ってるの?もう、会うの止められる?」
突然、山さんに、そう言われた。
「えっ?どうしたの?なんかあった?」
「レイナちゃんの事、好きなんだ。好きになっちゃったんだよね…」
「えっ?」
「レイナちゃんを僕だけのものにしたい。僕の彼女になってくれる?」
突然の山さんの告白に、私はビックリした。
「うん…いいよ」
そう答えた自分にも、驚いたが、そのときの私は、特に深くは考えずに返事をしたんだと思う。
山さんは、あらゆる指テクで、私を絶頂まで連れて行ってくれた。
だから…というわけじゃないけれど、私は山さんに対しては、単純に、自分の快楽のための彼氏…という位置づけだったのかもしれないって、今となっては思う。
そこに、恋愛感情はなかった…ってことだよね。あくまでもセフレの域を出ない関係。
山さんとは、ホテルデートをした後、必ず焼肉を食べに行っていた。
なので、おそらく私の中で、山さんは、沢山、気持ち良くしてくれて、焼肉に連れて行ってくれる人…だったのかもしれない。
嫌いじゃないよ。嫌いじゃないけど、すごく好きってわけでもなくて、好かれているのは、すごく嬉しいけど、そこに、恋愛感情があるかって聞かれると「ない」って答えると思う。
ずるいよね、そういうのって。でも、この時のレイナは、まだ「婚外恋愛」という言葉も知らなくて、いわゆる彼氏を作る、ということも、どういうことなのか、わかっていなかった。告白をされても、
でもね、前にも言ったけど、既婚女性が、恋をするって、それなりの覚悟をもってすることだから、そんなリスクを負ってでも、恋愛したい相手かどうか、っていうのは、かなり重要なんだと思う。
あと、これは後々、その友人に言われたことなんだけど、私の場合、対象者に、深入りしないから、楽に付き合えてるんだって。
不倫している人って、大抵が、辛い思いをして、辛い顔をして付き合ってるらしくて、みんな苦しい表情をしていたり、思い悩んで、別れを選ぶ人もいるみたい。でも、レイナはすごく充実してる気がするって言ってた。どういう意味なんだろうなー。それって婚外恋愛をする上で、大事なポイントなんだよーみたいなこと言ってた。
あ、この友人っていうのは、私の不倫友達なんだけどね。笑
…というか、私は、彼女から色々なことを教わって、不倫や婚外恋愛の世界に足を突っ込むことになってしまったので、ある意味、婚外恋愛の師匠…みたいな位置付けになるのかな?!笑
なので、こういう話は全然OKな彼女と、色々な話をしていて、相談にも乗ってもらっていたの。
さて、そんな私でしたが、結局のところ、セフレに認定された山さんとの付き合いは、そんなに長くは続かなかった。