お試しセックス
私の数少ない、男友達のユウト。
彼とは、1年に1回ぐらい、飲みに行く、その程度の関係だった。というより、その程度で充分な関係だった。
でも、私がLINEを始めたことで、再び、ユウトと簡単に繋がり、他愛もない会話を、LINEの中でするようになった。
LINEの会話の中で…
ユウト「そういえば、旅行行ったねー」
レイナ「ほーんと、楽しかった♡今思えば、付き合ってない男女で旅行とか、普通じゃなかなかあり得ないよねー」
ユウト「俺はレイナとセックスしたいと思ってたよ!」
レイナ「え?マジで?!そんな素振り見せなかったじゃん!」
ユウト「旅行行ったとき、温泉一緒に入ろうって誘ったんだけど、あっさり断られちゃったからさ…笑」
思いがけず、ユウトからそんなことをカミングアウトされ、動揺する私…。
ユウト「俺たちが付き合ってたら、どんな感じだったんだろうな」
そんなことを言われて、ドキドキが止まらない…。
え?私は、どう答えたらいいの?
ユウト「試してみるか!?今度」
サラッとラブホ行きを提案される…。
レイナ「試しちゃう?(笑)」
動揺を悟られないように、わざと、おちゃらけて答える私…。
そして、とうとう、ユウトと、飲みに行った後に、ホテルに行くことになってしまった…。
ユウトと寝るということは、男友達という壁を越えてしまう。その一線を超えてしまうことで、今までの心地よい関係がなくなってしまうことが怖いな…と思いながらも、私はなぜか、ドキドキして、デートの前の日は、あまりよく寝付けなかった。
ユウトと飲んだ後、ユウトは自然と私の肩を抱きながら、渋谷のホテル街へ歩いて行った。
ホテル街を、男性に肩を抱かれながら歩いている私…。
こんなところを誰かに見られたら、もう言い訳できない…。
そんなことを考えながらも、ユウトのエスコートに逆らえず、ホテルの中へ入っていった…。
ホテルに入ると、ユウトはもう待ちきれないといった感じで、私の服を、強引に脱がしていき、気づいたときには、裸になって、ベッドに押し倒されていた。
初めての、ユウトとのキス。
知りあって、10年以上経っていたけれど、ユウトとはキスすらしたことがなかった。
恥ずかしいような、照れくさいような…、そんな気持ちも交えながら、お互いを求めあうような、激しいキスに、私は夢中で彼を抱きしめていた。
私の知っているユウトは、女に不自由しないタイプ。なので、それなりに女性を知っている方だと思う。そんな彼に、
「レイナ、マジでヤバイ…!」
と言われた。最初、どういう意味か、さっぱり分からず、え…私じゃ満足できなかったかな…と、一瞬、不安がよぎった。
「レイナ、ダメダメッ!!そんな締めないで!」
「レイナ、気持ち良すぎっ!もうダメだ…!」
激しい快楽の波が押し寄せてきて、私たちは、同時に力尽きた…。
呼吸を整えながら、彼は、私を腕枕しながら、
「レイナ、お前、すごいよ」
と、ユウトは何か大切な宝物を守るような、そんな手つきで、私の髪を撫で、しばらくしてから、また私たちは抱き合った。
ユウトと初めてセックスをした、この日、私たちは3回愛し合った。
元々、飲み友達だった私たちは、そのあともしょっちゅう、飲みに行っては、ホテルに行くというデートを重ねていった。
何ていうか…ユウトに対しては、特に恋愛感情は、なかったと思う。
でも、もともと一緒にいて楽な友達だったから、外を歩く時も、手をつないで歩いたり、腕を組んで歩いたり…、今思えば、かなり大胆な行動を取っていたように思う。
そして、ある時。お互いに友人を呼んで、一緒に飲もう!という話になった。
既婚者同士で合コンとかって、意外と多いんだってこと、後から知ったんだけど、その時の私には、ちょっと新鮮で、たまには初対面の人を交えて飲むのも悪くないなーって、軽い気持ちでOKしちゃったんだけど……
まさか、あんなことになろうとは……
合コン
その日は、ユウトお薦めの焼肉屋さんで、既婚者合コンが開催された。
美味しい焼肉奢ってくれるよ!という誘い文句で、私は友人を誘って行った。
ユウトは社会人テニス仲間だという、年上の友人、山本さん…通称、山さんを連れてきていた。
見た目は…悪くもないけど、良くもない…笑
でも、優しそうな人で、ノリもいいし、私の友人とも、ほどよく絡んでくれて、その日の飲み会は、なかなか盛り上がっていて、レイナも久しぶりの複数人での飲み会に、少しお酒を飲みすぎてしまっていたのかもしれない。
あまりにも盛り上がりすぎて、終電を逃し、帰れなくなった私たちは、結局、朝まで4人で過ごすことにした。
元々、その日はうちは、家族が実家に泊まりにいっていたので、私はユウトとお泊まりする予定だった。
なのに、ナゼか、4人で泊まれるホテルを探すことになり…、私たちは、パーティールームのあるラブホテルに4人で泊まることにした。
パーティールームにはキングサイズベッドが1つあるだけ。そして部屋に入るなり、酔っ払って、すでに睡魔と戦っていた私の友人は、ベッドの隅の方でスースーと寝息を立てて、寝始めてしまった…。
まだ、飲み足りない、残された私たち3人は、そのあとも部屋で、持ち込んだお酒を飲みながら、どーでもいい話をしていたんだけど、そろそろ寝よっかーってことになり…、私の友人、ユウト、私、山さんの順に、川の字で寝ることに…。
私は、ユウトの方を向きながら、ユウトにチュッとおやすみのキスをされて、そのまま寝ようとしていた…。本当だったら、今頃は、ユウトと2人でホテルで抱き合って、愛し合っていたかもしれないけれど、状況が状況なので、目を瞑り、寝る準備をしていたんだけど…
寝返りを打つような音がしたかと思ったら、私の背後で、山さんが何やらモゾモゾ動いてる様子…。
ふと、臀部に熱を感じ、そして前の方にも熱を感じ始めた私…。
えっ?何コレ…触られてる?!