3回目のホテルデート
3度目の先輩とのデートの時。
最初は、いつものように、私の感じる場所を、少しずつ、少しずつ、優しくほぐしてくれて、私も、警戒することなく、いつものように、彼に身を委ねていたの。
なのに、急に彼は私の目にタオルを巻き、「目隠し」をしてきた。
突然のことに、驚きながらも、今までの彼氏も目隠しプレイ程度はした人もいたので、特に抵抗なく受け入れちゃって…
それが、いけなかったと、後から気づいたけど、もう遅かった…。
彼の中で、私は「抵抗しない女」となり、「彼のプレイを受け入れる女」になった。
目隠しだけならまだしも、今度は、手も縛られ、私は両腕を使えない状態で…視界も妨げられ、体中を愛撫される状態に…。
それは、体中が敏感になって、全身が性感帯のように、感じやすい状態になったという事…。
そうやって、感じ始め、喘ぎ始めた私を見ながら、満足そうにカバンから、何かを取り出した…。
ウィーン…と音を鳴らしながら、うねうね動く、アイツを…。
SM
そして、それからの先輩とのセックスは、どんどんエスカレートしていった。
・目隠し
・手枷
・足枷
・バンテージ
・蝋燭
「俺にはM女がわかる」
そう言っていた先輩。
「お前はMだ」
そう言われて、私はあらゆる彼からの指令に、従わなければならない日々が続いた。
待ち合わせ場所へ行くときには、一切の下着を付けない。
ノーブラ、ノーパン…。
冬ならコートで隠せるけれど、暖かくなると、そうはいかない。
でも、幸いにも、この指令は、寒い時期だけだったので、なんとか、コートでごまかして、きっと、他の人には気づかれなかった…と思う。
そして、ノーパン、ノーブラのあとは、彼から渡された、オモチャを、トイレに行って中に入れ、彼が遠隔操作して、私が感じてる姿を見て、喜ぶプレイがスタートした。
あれは、感じてるとかではなくて、恥ずかしさでいっぱいで…。
誰かに、音を聞かれてしまうんじゃないか…濡れて、抜けてしまわないかどうか…そんなことばかり考えていると、どんどん濡れてきちゃって…
やっぱり、私はMだったのかもしれない…。
そんな私を見て、嬉しそうにしている彼を見て、最初のうちは、あーこういうプレイが好きな人なんだな、と、なぜか興味本位で彼の要求を受け入れてしまったんだけど、先輩とは、それからしばらくして疎遠になった。
というより、私から距離を置いた…といった方が正しいかもしれない。
先輩とのおつきあいは、1年ほど続いたけど、その間に、あらゆるSMプレイが行われ、私は、軽い洗脳を受けながらも、私が求めているのは、これじゃない…!という、きっかけを探していたのかもしれない。
そして、そのきっかけは、案外すんなり訪れた。
毎日、下着をつけている写真を送って来い、という指令がきたのだ。
最初は、家族に見つからないようにトイレの中で、こっそり写真を撮り、きちんと送っていたけれど、だんだん、面倒になり、また、怖くなってきて、「もうこういうことをするのは嫌です」と伝えて…
そこから、私からの連絡を絶ち、先輩との関係は終わりました…。
でも、この時の私には、既に別のお誘いがあって…先輩に依存しない感じが、すんなり彼の呪縛から抜けられたのかも。
男の親友
私、もともと、男友達ってあんまりいなくて…。
彼は、私の数少ない男友達の一人。
社会人になってすぐに、通い始めたパソコン教室で知り合ったのが、ユウトだった。
ユウトとは、偶然大学が同じで、年齢も同じで、なんだか、とてもウマが合って、しょっちゅう飲みに行く仲だった。
その頃は、一緒に海に旅行に行ったりしたけど、男女の関係になることは、一切なく。
顔もイケメンで、服装の趣味も似ていたので一緒に歩いていたら、きっとお似合いのカップルだと思われていたに違いない。
旅行に行った時なんか、普通に「一緒に温泉入ろうぜ!」と言われ、「あーお前が男だったらなー」とまで言われていた。
その時の私は、「ユウトは、私のこと、女としてみてないんだな」としか思っていなかった。
そんなユウトとは、お互いの結婚式の二次会に出たりもしたけれど、さすがに結婚後は、そうそう会うこともなく、年賀状や、Facebookの中だけでのやり取りがメインだった。
でも、またしても、「LINE」で、私は繋がってしまったんだよね。私の満たされない部分を、満たしてくれる人と…。