まさかのハシゴ？！
さっきまで、大好きな健太郎に抱かれていた、私が、今は、浩司に、抱かれようとしている。
目の前にいる浩司は嬉しそうに私を見つめている。そして、ゆっくりと顔を近づけてきた…。
どうしてそんな状況になったのか。さっきまで健太郎に抱かれていたはずの私が、今は、浩司に抱かれようとしている？え、どういうこと？
健太郎と別れたあと、駅のホームで彼に見送られて、レイナは1人で電車に乗っていた。
充実した時間を過ごした後の、ぽっかりと空いた心の穴が、スースーする。楽しかった時間はあっという間。本当はもっと一緒に過ごしたかったけれど、健太郎はなるべく早く家に帰らないといけない。
そんな彼を見送りながら、レイナはため息をつき、そして、スマホを取り出し、浩司にメッセージを送っていた。
ーー今から行っていい？
すぐ既読がついた浩司からは、嬉しそうなトーンで即レスが来る。
ーーもちろんだよ、おいで！会えるの嬉しい！
そして、レイナは自宅へ帰る前に、浩司の自宅へ立ち寄り、5分後にはベッドの上に寝ていた…というわけだった。
別にね、浩司とセックスをしたかったわけじゃないの。正直、会うだけ会って、エッチはしないで、家に帰って寝ちゃおうと思っていたし。ただ、健太郎と別れた後、すぐ家に帰って、一人で寝るのが寂しかったんだよね。その日、帰っても家には誰もいない日だったし…。
いや、もしかしたら、健太郎とのデートの余韻に浸りながら、ひとりで寝る…っていうのが、本当は良かったのかもしれないんだけどね。それよりも、寂しさが勝ってしまったんだと思う。
私は、基本的に寂しがり屋で、一人でいたくなくて、誰かと一緒にいないと、寂しさでどうにかなっちゃいそうなの。
だから、ついつい、1人の時間ができると、家でゴロゴロ羽根を伸ばす…んじゃなくて、誰かに連絡して、誰かと会って、ご飯食べたり、ドライブしたり、飲みに行ったり…って何かをしていないとダメみたい。
正直、健太郎サイズの後の、浩司サイズでのセックスは、私にとっては、物足りないレベル。
だから、セックスをしたくて立ち寄ったわけじゃないのよ。むしろ、レイナとセックスをしたかったのは浩司の方。
逆に、健太郎サイズが入った後の浩司サイズは、浩司に気付かれちゃうかな…っていう危険があったんだよね。ばれちゃわないかなーって、やや緊張しながら、浩司を受け入れる…。
やっぱり、大きい人のものが入った後って、緩くなっちゃってるのかな？って心配してたんだけど…
あ…大丈夫そうだ…いつも通り…いや、いつも以上に、浩司は興奮していて、私の中の形状がどうなったかなんて、気にしていない様子。
そっかー
良く、付き合う相手の形に変形するっていうけど、それは、その瞬間に、その相手の形にフィットするってことなんだろうなー。その後、そのままその形に形状記憶されるわけじゃないんだね！安心したー笑
私、あらゆる管が狭いらしくて、血管も細いし、食道も細い、あそこも細いらしく、お産の時も大変だった。もちろん、切らなきゃ出てこないけどね…そこはみんな同じか…笑
そんなわけで、私の膣の中も基本的には細めなんだって。さらに、膣トレのお陰で、締まりもいいらしく、男性的には、大満足の「中・内側」らしいの。だから、健太郎の後に入れた浩司もいつも以上に興奮して、「レイナ、きついよ！締めないでよ！」って言いながら、感じてくれてた。
正直、浩司とのセックスが気持ちいいわけではなかったし、なんなら、健太郎とのセックスの余韻を残したまま、眠りにつきたかったけれど、サプライズ訪問に、興奮した浩司が、やりたくてやりたくて仕方がなくて、会った瞬間のキスから、そのまま寝室にレイナを押し込んで、押し倒してきたので、そのままセックスすることになっちゃったの。
浩司は、何回でもやれるタイプの人なので、その日も、何回も何回も襲われて、寝たいのに眠れなかったレイナは、ちょっとだけ、浩司の家に立ち寄ったことを、後悔したんだけど…笑
嫉妬深い浩司は、レイナと会えたことで、かなり精神的には落ち着いた様子。
あーよかった。
そして、そのまま朝まで浩司の家で眠りについて、明け方、誰もいない自宅に帰りました。
そんなことって、普通の家庭では起こり得ない状況だよね。朝まで彼の家で寝て帰るなんて。我が家はそういう意味では、夫が単身赴任していることもあって、比較的自由だったのかもしれない。子供達が親戚の家にお泊りに行ったり、合宿に行ってる間も、基本的には1人だったしね。
だからって、婚外彼を自宅に招き入れることだけは、絶対にしちゃダメだと思ってたから、それだけはしなかった。
少なくとも、ホテル代をケチるような男とは、お付き合いできないと思ってるからね。
もし、エッチしたいなら、ホテルにきちんと連れて行ってもらいたいし、「ホテルは来月にしよう」なんて言われたら、あーお小遣い制なのね…って思って、一気に興醒めしちゃう。
そういう意味でも、やっぱり、婚外恋愛って、金銭的に余裕がある人じゃないと、できないと思うし、ましてや、複数彼女を作っているような男性って、お金持ち以外、いないんじゃないかなって思う。
逆に、サラリーマンなのに、複数の女性と遊べてる男性って、女性に出させてるの？それとも、怪しい副業にでも手を出してるの？って、違う意味で疑いの目を向けてしまう。
世の中に、そんな男が存在するんだってことを知るのは、もう少し後の話だった・・・。