浩司との話し合い
部屋に入り、彼と向き合って座った。
彼としては、良かれと思ってしたこと。
喜んでくれると思って、やったことなのに、レイナから予想を反する答えが返ってきた。
今までにも同じような事があって、その度に、自分が我慢してきた…と。
でも、今回のことで、もう受け入れて貰えないなら、一緒にいてもお互いにハッピーじゃないから、別れた方がいいと思う、という事だった。
レイナが自分と付き合っていて、何のメリットがあるんだろうか。
それに関してもずっと考えていたらしい。
そもそも彼は、スティーブジョブズらと同じ、アスペルガーの人なので、人の気持ちが分からないという。
それは前にも聞いていたんだけど、正直、その病名を聞いても、イマイチぴんと来なくて…。
確かに、浩司はデリカシーのない発言がとても多かった。
なんてことない会話の中で、
――私のあそこって、緩い方?きつい方?
って聞いたの。
たまたまママ友たちと、そんな話をしていて、ふと彼に聞いてみたくなって…
出産してるし、独身の女の子と比べたらどうなんだろうと思って。
浩司さんの前彼女は、独身で出産経験がない子って聞いてたからね。なんとなく、興味本位で。
でも、ぶっちゃけ、今まで付き合った男から、「緩い」と言われたことは、当然一度もないし、そんなこと言う男がいるわけもないよね。
思ってても言わないのが普通だと思う。
むしろ、私の場合、「キツイ」って言われることの方が多かった。
だって私、膣トレしてるし。
いつも意識的に締めてるし。
それに、婦人科の先生にも「狭い」と言われたことが何度もある。
器具が入りにくいと言われたこともある。
今まで経験してきた男性からは「名器だ」と言われて、褒められることはあっても、貶されることって、なかったから、それなりに自信があったんだけど…
なのに、浩司はその質問に対して、こう言ったの。
――うん、少し緩いかな。
は???
え???
マジであり得ないっ!!
何だこの、デリカシーのない男!!
自分で聞いておきながら、怒るのもどうかと思うけど、これは女性としては聞き流せないでしょ?
で、当然のごとく、「デリカシーがなさすぎるっ!」って怒りました。
でも、それだって、彼は、なんで私が怒ってるのか、さっぱりわかってないんだよね。
聞かれたことに応えただけ。
これを言ったら、相手がどう受け取るだろう?とか考えられない人なの。
これは絶対に言ってはいけない、とか、オブラートに包むとか、言葉を選ぶとかができない人なの。
だけど、ぶっちゃけ、浩司のものが小さすぎるんだよね…。
細いし、短いし…。
どんなに膣を締めても、内襞に彼のモノを感じにくいのよ。
そんなんじゃあ緩いと感じるのも仕方ないのかもしれないけど、自分のが小さいとは思ってなくて、レイナのが緩いと言い切っちゃうところが、理解できないし、信じられない…!
正直、こういう事の繰り返しだった。
こんなの、序の口。
彼がアスペルガーってわかっていても、私だって人間だもの。
普通の女性だもの。
聞いていて、気分が悪いことに対しては、怒ることだってある。
それが分かって貰えないなら、付き合えない。
正直、そう思っていたけれど、浩司という、私にとって都合のいい男は、そうそういない。
今、切り離すのはもったいない。
ということで、とりあえず、保留に持っていこうと、頭の中をフル回転させて、作戦を立てた。
涙の理由
「別れたくないよ」
私は、彼にそう伝えた。言いながら、涙がぽろぽろこぼれ落ちる。
私、女優だなーって思ったけど…女はみんな女優って言うよね!
でもね、感情移入すると、涙は自然に落ちていく。
あー本当は、私、別れたくないんだなー。
やっぱり、浩司の優しさや、愛情は、素直に嬉しかったし、それを失いたくないんだなー。
強がって、いきがって、虚勢張ってみたけど、本当は、別れたくないんだ…私。
もちろん、金銭的な部分とかもあると思うし、都合がいいポジションを失いたくないっていう思いもあると思うけど。
でも、この人だけは、私から離れないだろうなーって、なんか、余裕ぶっこいてたんだよね、きっと私。
浩司が、私の涙を流しながら説明する姿を見て、どう思ったのか分からないけど、彼は、レイナが自分のことを本当に好きなのかどうか、半信半疑だった部分もあったみたい。
だから、今回の私の涙を見て、驚いていたんだと思う。私も驚いたしね。笑
そして、「泣かせちゃってごめんね」と言って、頭をなでてくれた。
彼は、自分に自信がないんだとも言っていた。
仕事の面では自信あるけど、普通の女の子と付き合うのが、初めてなので、どう扱っていいか、どう相手の気持ちを理解したらいいのかわからず、悩んでいたみたい。
普通の女の子ってなんだよ…笑
今までの彼女は、特別な女の子だったってことか???
これも、彼のよく踏んじゃう地雷の一つね。笑
とりあえず、その後、仲直りして、彼は、私にすごく謝ってくれた。
いや、私の方こそ、きついこと言ってごめんなさい。
元々私、ものの言い方がきついのかも。
本命彼氏に対しては、すごく優しいんだけどね♡笑
なので、そこは、ちょっと反省…。
全ての彼に、優しくしないとな。
相手に優しくすれば、それが自分に返ってくる。
それを学習しました…私…ハイ。
その後、仲直りのエッチをして、2時頃まで仮眠して、家まで送って貰って帰ったよ。
仲直りのエッチは、すごく気持ち良かったそうで…笑
彼が、やっぱり私を失いたくない、と思ってくれたなら、それで、私が1時間彼の帰りを待った甲斐があったというもの。
おまけに、彼が、仲直りの印に、指輪をプレゼントしたいと言ってきた。
浩司がプレゼントしてくれるのって、マーキングなのかなーって思う。
付き合って最初の1週間ぐらいで、ダイヤのネックレスをくれたり、今度は仲直りのリング?
なかなかしてくれないよね、そこまで。
ピンキーリングかなー?薬指と言われそうだけど…
頂けるものは、しっかり戴きます♡
物に罪はないからね♡
というわけで、浩司からの突然の別れ話は誤解が解け、和解して、無事、元のさやに納まりました♡
浩司ファンの皆様、大変お騒がせしましたー☆
やっぱり、レイナブログには、浩司さんのような存在は必要だよね。
甘え枠?としては、貴重な人なのです。