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85)全く私に関心がなさそうに見えた男性から、まさかの告白?!

関西人男性

駐車場まで歩く途中、横断歩道橋があったので、腕を貸してもらって、階段を上り下り。
自分から手を繋ぐタイプではなくて、腕を組まれる方が好きなんだって…。

食事する女性、みんなを、こうやって腕を組んでエスコートして、車で自宅に送り届けてるのかな…?
やっぱり、女性の扱いに慣れてる感じが否めないよね。

まだ、相手のことが良く分からないから、私としても、関わりにくいんだけど、一緒に歩く私に腕を組ませたり、よくわかんない、この駆け引きというか、やり取り、探り合いも、ある意味…恋愛の醍醐味だったりするから、しばらく、それに付き合ってみることにした。

 

車に乗り、家まで真っ直ぐ送って貰うのかと思ったら、「コーヒーでも飲みに行く?」と言われたので、そのまま深夜まで空いてる代官山のスターバックスへ移動。

横並びのソファー席で、コーヒーを飲みながら、お互いの話をしたり、携帯の写真見ながら会話したり…もうね、本当に他愛もない話をしてた気がする。

基本的に、彼は関西人のノリで、本気だか冗談だか分からないようなことを、よく言ってきて、私の頭の中は、その度に、「???」でいっぱいになった。

 

彼は、彼の冗談を、くそ真面目に真に受けて、あたふたする私を見ながら、ニヤニヤする…っていう、ド変態な人だったけど、私は私で、私なりに、一生懸命、彼の真意を探ろうと、頑張っていた…。

 

けど、最後まで分からないまま…笑

 

で、結局、何事もなく、自宅まで送って貰う事に。そして、車に乗り込むとすぐに、車を発進させた。
今までの男性だったら、ここでキスの1つも、するところなんだけどなぁ…。

 

自宅近くまで、車で送って貰って、キスもなく、「ごちそうさまでした」と伝えて、車を降りる。
すると、彼も運転席から、降りてきた。

わーやっぱりこの人、最後までちゃんと女性を見送って、エスコートするんだなーって思いながら、彼の姿を目で追う。

 

車から降りてきた彼は、私の前に立つと、私の腕を掴んで言った。

「また会ってくれる?」

「えっ?」

「また会ってくれますか?」

 

目の前に立つ彼を見上げた。

180センチ以上ある彼は、顔も小さくて、本当にモデル体型。
そして、私の好みの顔。

私、一目惚れって、ほとんどしないし、自分から人を好きになることってないんだけど、もしかしたら、この人は、この時既に、レイナの心を掴んでしまっていたのかもしれない。

関西人で、なんとなーく、手のひらで転がされてる感じがするし、何考えているのか分からないし、自分の感情をあまり表に出さないし、私をからかって、楽しんでいるような気もするし、良く分からない人だけど、今日のこの1回のデートだけでは、何もわからなかった気がするから、とりあえず、「うん♡」と頷く。

 

すると、彼は、私を引き寄せ、軽く、唇に、チュッとキスをした。

なんとなーく、物足りないぐらいの、フレンチなキスだったけど、却ってそれは、彼の株を上げてしまった。

すごく、純粋な人なのかもしれない…。

その時の彼を見て、私は、そんな風に思ってしまった。
そう思わせてしまうのも、この人の策士な部分なのかもしれないんだけどね。
レイナはこの時点で、すっかりこの人に、騙されてしまっていたのかも。

 

彼と別れた後、自宅に戻り、彼へお礼のLINEを送る。

――今日はごちそうさまでした♡楽しかったです。
私のこと、恋愛対象として見てないんだろうなって思っていたので、最後、気を遣わせてしまったかと…気になっていました。

ーーははは。是非お付き合いさせて頂きたいのですが、1つお願いがあります。

――はい、何でしょうか?

――旦那さん以外の男性とは、彼氏見つけるために会って欲しくないです。
それに伴って、他の方と連絡を取れないようにして頂ければ嬉しいです。

 

えっ!!!!!!!

えっ???????

それってどういうこと???

マッチングアプリやめろってことだよね、きっと。
お付き合いさせていただきたい…ってこれは、恋人としてってことなんだよね?合ってるよね?

会って間もないのに、告白する男って、何か裏があるんじゃないのかなーって思っちゃうよね。
まだまだ、1回目のデートじゃ読めないわ…この人…

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