52歳 既婚 子ナシ
アプリで知り合った男性とのデート第3弾!
夜のお誘いを頂いたので、子供達が寝た後の21時の待ち合わせ。
恵比寿駅に21時って、子持ち女性からすると、かなり遅い時間の待ち合わせだよね。
駅までタクシーに乗って行ったけど、待ち合わせ場所が分からず、ウロウロしていたら、突然、お相手の男性から、私のスマホに、私を隠し撮りした写真が送られてきた。
実はこの人からはLINEを聞かれていて、なぜか、教えてしまっていたのよね。
レイナは基本的には、絶対にお会いするまでは、LINEはお教えしたりしないんだけど、この男性の話術にハマり、教えちゃってたの。
突然送られてきた、私の隠し撮り写真に、「えっ?!」と思って、写真を撮ったと思われる方向を見たら、アプリに載っていた写真通りの男性が、こっちを見ながら、ニヤニヤした表情で携帯を構えている。
えーなになになに?こんな「初めまして」って、どうなのよ?!すごい怖いんですけど…どういうノリ???
「ちょっとーーーー!ビックリしましたよーー!笑」
そう言って、柱の陰に体の半分を隠しながら、こっちを見ている男性に、私の方から近付いて、とても自然な流れで合流。
うん、「はじめまして」「はじめまして、こんばんはー」みたいな挨拶を、人前で交わしたくなかったので、これは、程よい距離間でいいかもしれない。かなりビックリしたし、怖かったけどね…笑
見た目の印象は、高身長で爽やかなスマートなおじさま。
スーツがとても似合ってて、椎名桔平とか、水谷豊とか、そっち系の印象。加瀬亮にも似てる。うん、かっこいい。
実はレイナのすごく好きなタイプだったかもしれない。
駅から、2人で並んで、喋りながら、彼の予約してくれたお店へ。
ところが…道中で、彼が関西弁を喋ってることに気付くレイナ。
うーん…関西の人のノリだ…あんまり得意じゃないんだけど…というのも、何だろう…本音が見えないというか、笑わそうとして、本音と違うこと言ったりしない?
私に興味があるのかどうか、好意を寄せているのかどうか、楽しんでくれてるのかどうかが分からない感じが、掴めなくて、苦手…。
で、案の定、その人も、そんな雰囲気で…何でも、笑いに変えようとするというか、すぐにはぐらかす感じ?
本音や本心が読み取れず、珍しく苦戦する私…。
いい人なんだけど、会話してても、ありきたりの質問しかしてこないし、きっと、私の事、そんなに興味ないんだろうなーって思ったりして。
でもね、見た目は普通にかっこいいし、全然アリなんだよね。
身長も高くて、スマートで、お腹出てないし。
食事をしながらも、店員さんに絡んだりして、普通に楽しい人だったし、若干、私、いじられまくって、茶化されて…
え?この人、私に何を求めているんだろう…女として扱われてないよね?って思っちゃったんだけど。
だけど、この人と一緒にいる時間は、意外と楽しくて、あっという間に2時間ぐらい経っちゃったの。
私、なかなかサシ飲みってしないから、こんなにあっという間に時間が過ぎてしまったことが、新鮮だったんだよね。
この人は、全然お酒を飲まない人みたいで、ずっとソフトドリンクだったんだけど、それも別に気にならなかったし、私もお酒がすごく好きってわけじゃなかったし、単純に食事を楽しもうとしてくれている姿が、好印象だったの。
前に会った人みたいに、割り勘を匂わせることもなく、お支払いもスマートで、あーこの人も、遊び慣れてる人なんだろうなーって思っちゃった。
だけどね、この人、全然私を口説こうとするような素振りもなく、会話の内容も、ごくごく普通。
食事を終えて、外を歩いている時も、手を繋ぐわけでもなく、距離を空けて歩いてるし…。
せっかく、かっこいい人なのに、私に興味を持ってもらえないなら、ここから先には、進まないなーって、ちょっと残念に思いながらも、彼の話に耳を傾ける。
2人の会話は、大抵が彼の方から、話題を切り出す。私に質問をして、私がそれに答える…とか、もちろん、その逆もあるんだけど、彼は滅多に自分の話をしない。
私が質問をしても、ほとんどはぐらかされちゃって、なんか、適当に会話されてる気分。
彼の方から、話す自分の話は、過去の女性の話。
まぁ、出会い系で会う人との共通話題って、それぐらいしかないんだよね。
あとは、お互いの過去の恋愛の話。
それを聞きながら、相手がどういう恋愛を好み、どういう相手を求めているのかが、わかるから、私は過去の話を聞くのは嫌ではなかった。
きっと、それを聞くのが嫌じゃなかったってことは、その時点では、彼に対して好意がそこまでなかったってことなのかな?全くヤキモチを妬くようなタイプではなかったのかもしれない。
彼と私との違いは、子供がいるかいないか。
子供がいない人との出会いは、健太郎で経験済みなので、特にそれに対する抵抗はなかった。
食事が終わった後、彼は、車で来ていたので、送って貰う事になり・・・
あーなるほど。もしかしたら、彼は、車の運転があるから、お酒を飲まなかったのかな?
というより、飲みに行きましょうって誘ってるのに、車で来てるってことは、もしかして、女性を家まで送り届けることを当たり前だと思ってるタイプの人なのかも。
送って、あわよくばホテルに立ち寄るとか、女性の自宅に上がって…とか?
一定数、そういう男性はいるからね。
とはいえ、レイナに対して、全く興味を示していなかった(ように見えた)人だったので、レイナも警戒せずに、彼の車で送ってくれるという提案に乗ってしまったのかも。
まぁ、この時点で、初対面の人の車に乗る選択をしたと言うことは、私的にアリだったんだろうね!
この日の、この出会いが、今後のレイナの人生に、大きな影響を及ぼすことになろうとは。
この時点では、レイナ自身も、恐らく、彼自身も、全く予想だにしていなかった。