酔っ払った翌朝
翌朝…
――おはよう!昨日は、酔っ払いでごめんなさい。
やっぱりかっ!!!全く記憶にございません…とか言うんだろうなぁ。沢山の愛を語ってくれたのになぁ。
ーーやっぱり、酔っ払ってたんだねー笑
――そうなんです。でもね、酔っ払ったら、レイナちゃんに会いたくなっちゃったんだよね♡
ーーじゃあ、今日の約束も忘れてる?
――もちろん、忘れてないよ!
ーー嬉しかったよ♡酔っ払いってわかってても。健太郎君の本心なんだろうなーって思ったし。え?じゃあ今日は本当に会えるの?
――今日は、少しでも一緒にいたいので、早めに待ち合わせ場所に行ってます。
んもーーう♡どんだけ、会いたいの?どんだけ、私を喜ばせたいの?やっぱり、この人のこと、大好きだわ♡そんな彼と、今日もデートでした♡今日のデートのお話は、また今度…♡
ドライブ中の電話
今は春休みという事もあって、子供達は、おじいちゃん、おばあちゃんの家へ、お泊りに行っちゃった。私は…子供がいない間に部屋を大掃除したいから…という理由で、子供達をおじいちゃん、おばあちゃんの家へ送った後、自宅に戻ってきた。
20時頃、高速道路に乗る前に、コンビニに立ち寄ったら、健太郎からLINEが。
――今、仕事終わったー
ーーお疲れさまー♡
――今、最寄り駅まで歩いてるよー
ーー私も、これから、1人で家に帰るところだよー
――えー1人なの?子供達は?
ーー子供達はじーじの家にお泊り♡
――うわー一緒にいたかったな♡
やーん♡なんて嬉しい事、言ってくれるのかしら♡でも、私はこれから、高速道路の運転が…。
――うわー!忘れ物した―!!
しばらくしてから、彼からLINE。
――今から会社に戻るねー
ーー私、今から高速道路運転するの。会社に戻る間の道のり、電話できる?
すると、彼から電話がかかってきた。
――もしもし?
「もしもーし♡わーい♡健太郎君の声聞けた♡」
――レイナちゃんの声、聞けると思わなかったから、僕も嬉しいよ
「忘れ物しちゃったの?大変だね」
――でも、忘れ物したおかげで、レイナちゃんの声が聞けるんだから、良かったよ♡
やーん♡健太郎、本当にキュンキュンしちゃう♡彼との会話は、彼が会社に着いてからも続いた。オフィスには、誰もいないって言ってたけど、
――会社に着いたから、切るね。
と言われなかったことが、何か嬉しかった。ずーっと声を聴いていたいと言われているような気がして。忘れ物を印刷しながらも、ずーっと会話してくれてて、嬉しかったなー♡
――今夜、一緒にいてあげられなくてごめんね。
「いいよー♡明日、会えるしね♡」
――今、どの辺?
「今、お台場のあたり」
――早いね!じゃあ、レイナちゃんの方が早いかな?
「今度、一緒にドライブしようね♡」
――レイナちゃんの車にも乗ってみたいな♡
「今から、お迎えに行っちゃおうかな~♡なーんて、冗談だけど―笑」
――ほんとだねー!その手もあったね!じゃあ、家の前まで送って貰おうかなー笑
「奥さまに見られてね。社長送ってきましたーって言う?笑」
健太郎とは、こんな冗談も言い合えて、会話してても、本当に楽しい。普段は、そんなに饒舌な人じゃないと思うんだけどね。彼の駅までの道のりを、ずっと電話で話しながら、私は車を運転していた。
結局、私が自宅に到着すると同時に、彼も駅に着いたので、そこで電話を切った。
あれ…もしかして、私が家に着くまで、駅に降りないで待っててくれてたのかな。ドライブ中の電話デート、楽しかった♡
健太郎君、ありがとう♡