酔っ払いは危険
この前ね、会社の送別会を終えた健太郎から、LINEが来たんだけど、あまりにも酔っ払い過ぎて、面白過ぎた!笑
――じゃあ15時にいつものところね。すごい楽しみ♡
――レイナちゃんのこと、ギューッてしたい♡
あれ???なんかおかしい…。さては、酔っ払いだな。
――もう、絶対にするよ♡ぎゅってしちゃう♡レイナちゃんのこと、大好きだよ♡もう早く会いたい♡
ーーえ?そうなの?LINEしてて大丈夫?奥さまは?
――どうしよう?レイナちゃんに会いたすぎるよー♡
あれあれ…質問に関してはスルーされた。この酔っ払いおじさん。奥さまにバレるリスク、めっちゃ高い状態なんですけどっ!
ーーだって、ホテル行かないと、いっぱいギューってできないでしょ?
――僕はレイナちゃんのこと、本当に好きなんだよね。いつまでも一緒にいたいよー
――明日、連絡するね。ずーっと一緒にいたいな♡久しぶりで楽しみ♡
ーー携帯、奥様に見られないようにしてね。
健太郎君、酔ってるから、バレないか心配…。
――大好き♡すぎるよ~!!
いやいやいや…無視しないで!すごく大事なこと書いてるから。ちゃんと、問いかけた質問には答えてよ!!家にいるんでしょ?奥さまに見つかっちゃうよ?LINE画面開いたまま、寝落ちしないでよっ!!
一人で焦る私…。笑
――僕は、レイナちゃんのこと、ほんとに好きなんだよね。いつまでも一緒にいたいよー
酔っ払い健太郎の、会いたい攻撃は続く…
ーー分かってる。私も大好きだよ♡明日、ゆっくり一緒にいれたらいいね。
――明日、連絡するね。ずーっと一緒にいれたらいいな♡
いやいやいや…あなたのシンデレラタイムがあるから、ずーっと一緒にいたくても、いれないんですよ…。
ーー携帯、奥様に見られないようにしてね。健太郎君、酔ってるみたいだから、バレないか心配。
――大好きすぎるよーーー♡
ほら、また無視した…!大事なところは、スルー。
ーー健太郎君、私、健太郎君のこと、本当に大好きだから、安心してね♡
ーーレイナちゃんのこと、大好きすぎるよ♡
はいはい…もうわかったから。本当に酔っぱらってるみたいで、可笑しくて、笑えて来る。これきっと、翌朝になって、なーんにも覚えてなーいっていうパターンだな、きっと。
――僕は、いつも大好きです♡レイナちゃんのこと、大好きすぎるよ♡こんなに好きになって、どうしよう。明日、絶対にすごく愛します!
妙なテンションのまま、妙な宣言をする健太郎。笑
――あのね、レイナのこと、どこまでも愛するよ♡もう、レイナちゃんの事、大好きすぎて、今すぐにでも会いたいよー♡
はい、ここで、恐らく、寝落ち…笑
そして、私は1人で、ドキドキしながら、彼のLINE画面がちゃんと閉じられていることを願っていた。