お泊りデートの提案
この人とは、続かないかな…と、そう思いながら、私はデートクラブ社長の彼から紹介された男性とも会い、食事をし、お車代を頂き、それなりに、懐が潤う生活を送っていた。
意外と売れっ子だったレイナさん。
本当にたくさんの男性を紹介していただき、お食事だけで終わるデートもあれば、その先をリクエストされてホテルデートする人もいたけれど、当然ながら、金銭が絡む関係だと、そこに恋愛感情は全く生まれない。
相手の男性はどうだったか知らないけれど、多くの方が、レイナを再指名し、デートを繰り返しリクエストしてくれていたので、それを知ってる彼は、どんな思いでいるんだろう…と、不思議に思っていた。
そんなある日。
私は、彼に、お泊りデートを提案されました!
行き先はシークレットだと言われて、とりあえず、お泊りできる支度だけして、彼の待つ駅へと向かったんだけど…。
目的地までの切符は、彼が全て手配してくれていた。
急ぐ旅でもなかったので、のんびり電車の旅。
日頃、子育てで忙しく奔走していた私は、この、のんびり電車に揺られる旅が、ちょっぴり心地よく、つい、ウトウトしちゃったの。
彼の肩を借りて、電車の揺れに身を任せて、心地よい眠りに入ってしばらく経ったところで肩を叩かれた。
「乗り換えるよー」
彼の声で、目を開けると、そこは小田原。
そこから、箱根登山鉄道へ乗り換え。
そう。行き先は、箱根だった。
てっきり、豪華ラブホとかシティホテルに移動とかなのかと思ってたから、ビックリしたし、嬉しかった。
わーい!温泉だー!!
箱根湯本駅から、さらに箱根登山鉄道で登り、強羅駅へ。
強羅駅と言えば、高級旅館が立ち並ぶ、旅館激戦区!
きっと、素敵な旅館なんだろうなーと思ったら、着いたのは、案外普通の温泉ホテルだった。笑
昔からあるような、保養所のような外観のホテル。
チェックインを済ませて、部屋に入ると、やっぱりそこは、普通のビジネスホテルのような雰囲気のホテル。
急に思い立って予約したから、適当な部屋をとったんだろうなーって思ったし、大浴場に入れて、温泉気分味わって、ホテルの部屋は寝るだけ、やるだけだから、あまり雰囲気とか重要視していないんだなーっていうのがわかり、正直ガッカリしちゃった。
だけど、彼の方はすっかり臨戦態勢!!部屋に入るなり、荷物を置くや否や、私の体を抱きしめたかと思うと、抱きかかえて、ベッドの方へ連れて行った。
ベッドの上へ優しく寝かされると、彼は私の顔に、自分の顔を近づけながら、片方の手は私の服のボタンを、ひとつひとつ、剥がしていき、唇は彼の唇で、塞がれてしまった。
そこからは、普通に第一ラウンドスタート!いや、本当にね、この人、良くも悪くも普通なんだよね。悪くはないけど、良いわけでもない。
ってゆーよりね、ちょっと気になるのが…!!この人とした後、ベッドの上に黒っぽい垢みたいなのが沢山落ちてるんだよね…。で、気になって彼のあそこをよく見たら、どうやらそこからポロポロ剥がれ落ちてるような…そんな感じなのよ!マジで気持ち悪い!
ってゆーか、それに気づいたのは、すべてのプレイを終えた後なので、時すでに遅し…。
恐らくだけど、彼の玉が収まっている袋を清潔に保っていないせいで、垢がこびりついて蓄積されていた模様…。それが布団に擦れたりすることで、ポロポロと剥がれ落ちた…ということのようだったんだけど…マジで恐怖!!
そうとも知らずに、続けて、第二ラウンドを終え(2回戦やったんかいっ!笑)また、温泉に入り、夕食会場へ。
食事も、ぶっちゃけ、まぁまぁ。でもやっぱり、温泉入った後に、あげ善据え膳で用意されたご飯は、美味しく感じちゃうよね♡
お酒も入って、ほろ酔いで部屋に戻って部屋飲みスタート♡
せっかく箱根に来たのに、私たち、外を散歩することもなく…ずーっと部屋にいたんだよねー。
その頃の私は、不倫始めて、まだ間もない頃…。やっぱり、人の目が気になっていたんだよね。
だから、逆に、彼の方から「お散歩に行こう」とか「観光に行こう」って言われなくて、ホッとしていたのも事実。
まったりと飲んでいたら、また彼のスイッチがオンになり、第三ラウンドスタート!
もうね、この日は、彼にされるがまま。
お金、全部出してもらってるしね。
彼が満足するなら、私は、おとなしくされるがまま。
まな板の上のコイ。
でも、何回しても、私は、彼では満足できなかった。
何しろ、彼と付き合う前にしていたプレイは、アブノーマルが中心…笑
愛のないノーマルプレイでは、私を満足するには、至らなかった、ということなのかなー。
翌朝、起きてから第四ラウンドをして、私はもう、グッタリだった…。
誰かのブログでね、回数は、愛情と比例しているって書いてる人がいたんだけど、それ、ちょっとわかる気がする。
1回で終わっちゃうと、ちょっと寂しいなーって思うけど、何回もトライしてくれると、それだけ、私との行為に満足してくれてるんだなーって思うもん。ただやりたいだけの人もいるかもしれないけどね…。
そういう意味では、この彼は、私のことを、本当に想ってくれていたのかもしれない。
でも私は、旅行を終えて、地元に帰ると、彼に、静かに別れを告げた…。